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美しき玩具の世界
子どもたちの心に栄養を与えてくれるような美しき玩具の世界があります。
乳児期から幼児期にかけての発達段階で子供の心に栄養を与えてくれるのは家族との時間、自然の中での遊びや発見などはもちろんのこと、絵本や玩具の存在もとても重要な位置づけとされています。
そんな大切な存在である玩具は、実は欧州では文化や芸術と同格の扱いとなっていて、子供にとって大切な時期だからこそ、良いものを与えたいと考えられています。
日本では絵本文化の成熟によって絵本に対する評価は高いものがありますが、玩具に対しては与えすぎるとわがままな子になる、辛抱がなくなる、などマイナスのイメージが持たれていることも少なくないようです。今日の市場に流通している玩具の潮流を見れば、そのように思われても仕方ない気はしますが。。
このトピックでは子どもたちが能動的に、自発的に関わることで楽しみを引き出すことができる玩具や、美しい玩具を生み出してきた偉大なデザイナーやメーカーをご紹介させて頂きます。
子どもに工夫と努力が求められ、それができて初めて遊びを膨らませることができる。ラクに楽しむことはできませんが、その過程にこそに成長に繋がるものがある。
玩具が子供を楽しませてくれるような世界観とは対極にあるものになります。
彼らの想像力や思考力を豊かに育んでくれるそんな素晴らしい玩具を考え生み出してきたのは、1960年代以降の超商業主義時代に逆行して闘い続けてきた偉大なアーティストやデザイナーたち、そして本物の職人と技術力を持つメーカーでした。
「彼らの思考」「子供たちへの願い」「未来の世代を考える精神」を体感頂けるような本を厳選させて頂きました。
子供と一緒に読んでも楽しめるものですし、大人の教育的なデザイン思考の学び、関心あるジャンル拡張のためにもお気軽に手に取って頂ければ幸いです。
21.04.18