その他のトピックス
- with/〜とともに
- あるファッションデザイナーのインスピレーション源
- お家で美術館
- アレキサンダー ・カルダーのサーカス
- インテリア資料室
- エンツォ・マーリの世界
- カール・オーボックの世界
- ディーター・ラムスの世界
- バウハウスの人たちとその周辺
- ピエール・ジャンヌレとチャンディガール
- フォークアート の世界
- フレンチミッドセンチュリーの世界
- フレンチミッドセンチュリー家具の世界
- ブラジリアンモダンデザインの世界
- マックス・ビルとウルム造形大学
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- マルタン・マルジェラの見解
- モダニストのオークションカタログ
- モダニストの伝記
- モンパルナスの交差点
- 世界に誇る日本人の美
- 写真家が捉えた建築写真
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- 初期コムデギャルソンの世界
- 北欧モダンデザインの水脈
- 器と芸術を一緒に楽しむ暮らし
- 教育的芸術家の教え
- 本で感じる創造性の共鳴と波紋
- 照明デザインの世界
- 童心の継続と好奇心の抽象化
- 線が語るモダニズム
- 織物と芸術の融合領域
- 美しき玩具の世界
- 脱ファッションのススメ
- 色彩とモダニズム
- 芸術
- 芸術家のアトリエ
- 芸術家の審美眼
- 芸術家の脱領域
- 透明壁とその融解(自分と他者、外と内、過去と未来、自然と人工…)
with/〜とともに
(※こちらのトピック作りは長野県を拠点に物や社会の持続可能性にフォーカスし活動するお店「Ph.D.(フッド)」の代表荒井氏にご担当頂きました。Ph.D.はヴィンテージアアルトの家具を中心に展開されている国内屈指の店舗であり、世界でここにしかないアップサイクルプロジェクトではアーティストと共同で制作されるオリジナルテキスタイルを使った作品を生み出しているデザインスタジオです。MMSSでは今後会員さまに限り「私もトピック作りや本選びをやってみたい!」という方を募集して参ります。MMSSで生まれた収益は「100年後に残すべき美しい本の購入代」などに充てさせて頂きます。ご興味のある会員さまはこちらよりお気軽にお問い合わせください。)
ポストコロナと次の時代を予期して盛んに言われてから世間はあっという間にウィズコロナと言い換えられました。
一見革命のように何かの転換期には昔のものを一切排除しどちらか白黒はっきりさせなければいけないという印象が強いですが、全てにおいてそうとも限らないと最近感じています。
そしてそれは相反する事柄が同居していて様々な要素が点在していることを意味しているとも言えます。
例えばアートデコ期のものにモダニズム的解釈もできるだろうし、フォークアートなどのプリミティブ性の強いものに洗練された要素や抽象性を垣間見ることさえできます。またそれらにもいまだに知り得ない次なる時代を支える要素がいたるところに隠れているとも言えるかと思います。
カテゴライズにおいても同じでそれに包み覆われることで次第に周りの認知が2極化の道をたどってしまうのは残念なことでもっと言語で穏やかな線引きができないか、そしてそれを周知する人の客観性を高めることはできないかと思うのは私だけではないのではないでしょうか?
さてそのような相反すると思われがちなものが一緒に存在する有様を感じられるような選書を目指しました。
MICHEL DUFET : ARCHITECTE DECORETEUR(洋書/フランス語)
ロマネスク 西洋美の始源 : 名取洋之助(和書/日本語)
メキシコの民芸(和書/日本語)
José Zanine Caldas(洋書/英語)
NANNY STILL : Ilmatar - Skymaiden(洋書/英語)
MMSSのような新たなサービスから刺激をもらいさらに個としても歩みを進めなければと思うと同時に表題のwithのように共感し得る方達と時には一緒に歩みを進めていければと思っています。
抽象化されず曖昧で混沌としている様子は、エントロピーが増大していくようにそれは自然の摂理なのかもしれません。
そしてそれらも次なる歩みの糧になると同時に、それを認識することで抽象化された際の感動がより際立ち共感を呼ぶように感じます。
2022.02.11 荒井 健次/Ph.D.(フッド)代表