SVEND HAMMERSHØI 1873-1948（洋書／デンマーク語）

発刊：１９９０年

仕様：ソフトカバー

内容：デンマーク人で世界的に有名な画家のヴィルヘルム・ハンマースホイを兄に持ち、兄の影響で絵画を学びつつも陶芸の世界に進んだ作家Svend Hammershøi（スヴェン・ハンマースホイ：1873-1948）をご存知でしょうか。

１９３０年代前後のオリジナルの器については、日本ではあまり紹介されたことの無い作家だと思います。スヴェン・ハンマースホイはデンマークの陶芸家でした。

コペンハーゲンのフレデリックスベア地区で生まれたスヴェン・ハンマースホイ。

彼は画家ヴィルヘルム・ハンマースホイ（1864–1916）の弟であり、お互いに影響力とインスピレーションを発生し合った関係でした。

コペンハーゲン工科大学で準備期間を過ごした後、１８９０年から１８９２年までデンマーク王立美術アカデミーで絵画を学び、その後、クリスチャン・サートマンが運営する芸術家学校であるクンストネルネス・フリー・スタディーズコーラーでさらに５年間過ごしました。

長きにわたる学びの時間を経てスヴェン・ハンマースホイの技術は職人の水準に達していながらも、彼はロイヤルコペンハーゲン、ケーラーではあくまでアートディレクター、デザイナー的な立ち位置で活躍していました。これには画家出身であった彼の生い立ち、また本業としての職人技術への尊敬が影響していたのかもしれません。

本書は１９９０年にデンマークのKoldinghus博物館（Museet på Koldinghus）で「Svend Hammershøi 1873-1948」という回顧展が開催された際の図録です。

絵画作品５０点と少数のセラミック作品とシルバー作品が掲載されています。掲載点数の多い図録とは言えませんので、この芸術家に強い関心を持つ方に選び頂くことを推奨致します。

発刊部数が少なかったためか、市場にはなかなか出回らない大変貴重な１冊です。

スヴェン・ハンマースホイにとって絵画とセラミック、そしてデザインと技術がそれぞれが独立したものではなかったことが浮き彫りになってくるような、彼の作品と哲学を体感してください。

全１３６ページ／ボリューム小

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