KENNETH NOLAND(洋書/英語)
発刊:
仕様:ハードカバー
内容:本書はブラックマウンテンカレッジに入学し、イリヤ・ボロトフスキーやヨーゼフ・アルバースから教育を受け抽象絵画に傾倒したケネス・ノーランドによる画集です。
ケネス・ノーランドは1924年にアメリカのノースカロライナ州で生まれました。幼少期から絵の手解きを受け、芸術一家の中で育ち、1942年から1946年に軍隊で活動後、ブラックマウンテンカレッジに入学しました。ノーランドは目に見える現実から抽象化するのではなく、抽象的に考えられたライン、形、色などの要素によって絵画を形成する教育を受けた最初の主要な画家のひとりです。そして、ボロトフスキーやアルバースに共通するアプローチである形の多様性を排除し、プロポーションのみを追求する姿勢は、ノーランドにも多大な影響を与えました。
初期の作品は、日本でいう書道のような勢いとリズムを感じさせる。中期からは指導を受けたアルバースやボロトフスキーの影響から、豊かな色彩や幾何学的な抽象画となります。その後、ダイアモンド型のキャンバス使いが特徴的となり、それらはモンドリアンからの影響を受け、その後のブリンスキー・パレルモらにも影響を与えたかもしれません。
当時の最先端のアートの地であるアメリカのアートを学んだケネス・ノーランドの画集は、モンドリアンやアルバースの匂いを漂わせつつも、その後のヨーゼフ・ボイスやブリンキー・パレルモなどの抽象画家たちへの系譜にも感じられ、また、ドナルド・ジャッドやソル・ルウィットなど同年代に活躍したミニマリズムの空気感も漂います。この画集からは1950年代~70年代くらいまでのアメリカのリアルなアートシーンを感じることができます。
ページ数 240ページ / ボリューム中
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