Kerselare Drawings and Photographs(洋書/英語)
発刊:
仕様:ソフトカバー
内容:本書は街の建物や歩道にチョークでラインを描くオランダのアーティストBart Lodewijksとベルギーの写真家Jan Kempenaersが、ベルギーの建築家Juliaan Lampensのケルスラール礼拝堂の保全のプロジェクトを追った写真集です。
Juliaan Lampensは1926年生まれのベルギーの建築家。そのランぺンスの代表作がベルギーのケルスラールにある礼拝堂です。ケルスラール礼拝堂は1961年に一度火事で全焼しましたが、その後ランペンスによって再建されたものが現在の建築です。
本書はこの礼拝堂の素晴らしさに魅了された2人のアーティストが、建築家であるランペンスに直接会い、自治体の許可を得ながら建築にチョークで描写し、季節ごとに撮影を進めていくという内容。
建て壊しの案も出ていて、多くのメンテナンスや補修が必要な建築に対し、チョークで絵を描いてしまうこの行為には、その行為についての意味の説明やそれが害にならないことなど、根気のいる説明や説得が必要不可欠だったことが想像できます。
それを踏まえ、このプロジェクトを通して建築の素晴らしさや尊さを世の中の多くに広めたいというエネルギーが伝わる一冊です。
建築や絵画、彫刻をモノクロの表現で美しく残し、それを美しい装丁で出版するその美意識には、ヨーロッパの総合的な美意識の高さを窺い知ることができます。
ページ数 288ページ / ボリューム小
往復発送方法:レターパック