MMSS会員さまのクリエーションのご紹介 #2
Panasonic EW-DJ41ジェットウォッシャードルツをMMSSの会員である山村さんがデザインを担当されました。
このジェットウォッシャードルツというのは、口腔内の健康を保つためのアイテム。具体的には、本体にノズルを取り付け、超音波水流で歯間や歯周ポケットなどの汚れを除去するというもの。使ってみるととても口がさっぱりしますし、口臭やマスクの臭いも気になる回数が減りました。
普段の歯ブラシを使った歯磨きでは口の中の80%しか取りきれていないと言われています。
残りの20%はフロスやこういったアイテムで100%に近づけていくというのが歯磨きの基本的な考え方のようです。そうしたことからこういった製品が生まれています。
このプロダクトの嬉しいところは、プロダクトとして多方面的にデザインされているということ。ディーターラムスが10ヶ条で定義したように、デザインは見た目だけではなく、正しく使えること、わかりやすさ、使い続けられることが大事なのです。現に私は今でも90年代のBRAUNのシェーバーを使っていますが、壊れることなく現役です。
このプロダクトは、Panasonicが持つ衛生商品への厳しい品質基準に適合できるよう本体の衛生管理にも配慮してデザインされています。具体的には、水を貯める受けの部分まで分解できるようにすることで、汚れが溜まりづらく洗いやすいなどの配慮がなされています。(写真3枚目)また、メーカー名や商品名などもプリントではなく、ホットスタンプを施すことで洗っても落ちづらい(口の中に入りづらい)ような配慮もされています。
また、このプロダクトはトラベル用としての位置付けでもあるので、旅行先にも持って行けるようデザインされています。ノズルを取り外して本体の溝に入れることでコンパクトにすることができます。(写真2枚目)また、その溝は握る際に指を入れられるので、持ちやすくなるという一面も。(写真4枚目)私は実際に出張先に持って行き、接客する際にも口臭を気にすることなく仕事をすることができました。
一番はアイテムの機能。二番に正しく衛生的に使えるデザインであること。三番目に美しく使いたいと思えるデザインであること。そういったことが細部まで、最後まで貫かれているプロダクトになっていると思いますし、こういったプロダクトにこれからも出会えるのではないかと思うとワクワクもしてしまいます。山村さんのこれからのご活躍にMMSSは注目をしています。