Less but better ディーター・ラムスの世界(和書/日本語)

発刊:2006年

仕様:ソフトカバー

内容:京都は祇園の建仁寺で開催されたディーター・ラムスの展覧会「ディーター・ラムス Less but better - Weniger aber besser - 簡潔さの魅力」の図録です。15年も前の展覧会ですか、、本当に、、直接行ってみたかったなぁ。。

そもそも何故建仁寺でのラムスの展覧会が実現したのでしょうね。いい環境がいい展覧会を作るのに欠かせないものであることはどんなデザイナーやアーティストでも考えが及ぶものだと思いますが「あえて日本の建仁寺」がチョイスされた経緯が個人的にはとても気になります。日本側から発案されたものだったのか、ラムス側から発案されたものだったのか、などなど。。

いずれにしても、ラムスの提唱する「美とは本質にさりげなく備わるもの」という言葉からも読み取れるように、ラムスが「日本の優れた美」を建仁寺や、建仁寺の庭から見出していたことは間違いないものと思います。過剰に誇示されていないもの、作り手が自ら誇示していないもの。建仁寺の庭にも通じますが、日本の庭園には元々そのような美しさがあり、時代に左右されることがないという世界観。この両者の世界観と思想は展覧会の場として、これ以上ない組み合わせだったのかもしれないなと想像します。

ラムスは過去に優れたプロダクトについて「情報が少ないものの美しさ、周囲の環境について深く考えられ調和するものの美しさ、限られたものを上手に使いこなす巧さ、量を重視しない製品作り」について語っていて、本展がいかにそのような世界観を実現したか、本書からその一端に触れて想像を膨らませることができると思います。

発刊部数が少数だったため、ほとんど市場に出回ることが稀な貴重なタイトルです。

215ページ/ボリューム中

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