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照明デザインの世界
私は「夜にちゃんと暗くなる」場所が好きです。心が落ち着きます。
茨城で生まれ、寒い夜にはたくさんの星が見られる環境で育ったことがこのような自分の感性に影響したのかもしれません。
しかし東京に住んでいると「夜にちゃんと暗くなる」場所は本当に珍しいものです。
現代日本では建物の中でも「昼も夜もより明るい空間」が求められている風潮があり「より暗い空間」など、見つける方が難しいと思います。
私は夜は適度に暗い空間が心が落ち着きますし、人とコミュニケーションを取る場としても、適度に暗い空間では人同士の親密さがより増すのではないかと考えています。
そして、照明プロダクトファンとしてのポジショントークにはなりますが、やはり暗い場の方が照明の美しさ!光の美しさ!空間の美しさ!が映えると思うのです。
皆様はご自宅でどのような照明をお使いでしょうか。照明はお好きでしょうか。
私は大好きです。様々な照明を追いかけてきましたが、この道のりではっきりと気がついたことは「適度に暗い空間」の魅力です。
彫刻家の作品にも達するようなフィンランドのデザイナーリサ・ヨハンソン=パペのランプ、コルビジェも愛した工業ランプメーカーGras、イタリア人しか生み出すことのできない遊びのあるポップとインダストリアルデザインが融合したランプデザイン、世界中のデザイナーに影響を与えたドイツのデザイン学校バウハウスと当時提携していた照明メーカーKANDEM、世界中のコレクターを魅了するフレンチミッドセンチュリーランプの旗手セルジュ ・ムーユの作品集など、世界の照明デザインて、どんなものがあるの?という方にも、照明愛好家の方どちらにも通用する世界最高傑作と言っても過言ではない5冊(今後1冊追加予定)をラインアップさせて頂きました。
光の芸術家たち、またそんな芸術家たちとタッグを組んでいたメーカーの世界に是非1冊ずつ触れてみてください。
2020.10.09 志摩