NATIVE ARTS of the Pacific Northwest(洋書/英語)
発刊:1949年
仕様:ハードカバー
内容:アメリカのポートランド美術館に収蔵されているアクセル・ラスムセン (Axel Rasmussen) による太平洋岸北西部の先住民インディアンのフォークアートコレクションを収録した1冊です。
分かり易いところで、トーテムポールはこのインディアンたちが生んだ彫刻モニュメントです。インディアンの信仰は日本で言うところの八百万の神なるものに近く、大自然にはたくさんの種類の精霊が宿っていると信じられています。
神、精霊、精神的な概念がごく当たり前のものとして在る世界が生み出すフォークアートって 、何だか興味が湧いてきませんか。現代社会の価値観とは在る種対極に在る世界感の作品に触れたとき、本書を読む現代人は一体何を感じられるでしょうか。
このような美術館による書籍は職業的な物撮りフォトグラファーが採用されることが一般的ですが、本書の写真は純粋芸術として風景写真を撮ってきた写真家ウィリアム・リーグ (William Reagh)が手掛けています。そしてレイアウト、タイポグラフィをアメリカの伝説的なグラフィック・デザイナーであるアルヴィン・ラスティグ (Alvin Lustig)が担当しており、作り手の徹底的な拘り、人選と仕事が本書の美しさを圧倒的なものにしています。
ラスムセンのコレクションは19世紀後半より更に前に遡って製作された800点を超えるフォークアートを数え、当時世界で最も優れた北西海岸の芸術作品の多くを占めるコレクションとして当時アメリカの美術館シーンでは広く認識されていました。世界の広さを少しずつ知っていくためにも、是非手に取って頂きたい1冊です。
全166ページ/ボリューム中
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