家具の本:内田繁(和書/日本語)

発刊:2001年

仕様:ソフトカバー

内容:内田繁は日本のインテリアデザイナー。私が最近注目しているデザイナーです。私は岡崎市美術博物館のためにデザインした通称「岡崎の椅子」が好きで、内田氏が影響を受けたドナルド・ジャッドの椅子にも劣らないのではないかと考えています。

この家具の本は、名前だけでは「家具」だけに言及している本なのではないかと誤解されるかと思いますが、そうではありません。話は室町時代の茶室の話から、内田氏が色濃く影響されたイタリアンデザインについて幅広く語られています。

この本の中で日本文化は非対称性文化だと言及しています。それは桂離宮や茶室などを見たとき、ということだと思うんですが、西洋の文化が入ってきてそれに慣れてしまっている私はシンメトリーが好きで、そこに価値観の差を見つけられました。

デザインについてたくさんの言及がされているので、この本が中心となって、日本人のデザインとは何だろうか、なぜ西洋のデザインに心惹かれるのだろうかと見つめるきっかけになるかもしれません。

全268ページ

当ページ編集担当:紙のプロダクトデザイナー小玉良行

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