Arts of the Eskimo : Prints(洋書/英語)

発刊:1975年

仕様:ハードカバー

内容:皆さんはエスキモーって聞いてどんなイメージを持ちますか?北極圏の寒い地域に住んでいる先住民というのは何となくイメージつきますよね。「エスキモー」という言葉は、アラスカエスキモーと居住域が隣接していた亜極北のアルゴンキン系インディアンの言葉で「かんじき(泥上や雪上など不安定な地面を歩くための民具)の網を編む」という意味が語源になっているようです(生肉を食べる民族という語源説は誤訳が原因)。

ウィキペディアでエスキモーを説明する最初の一文に「北極圏のシベリア極東部・アラスカ・カナダ北部・グリーンランドに至るまでのツンドラ地帯に住む先住民族グループである。彼らは元々狩猟採集生活者の暮らしを送っており、肉と魚だけを食べていたが、白人との交易が始まって小麦粉と砂糖を食べるようになってから、肥満や糖尿病を患うようになった」と書いてあり、現代社会への警告そのもの!とも読み取れる興味深いものを発見しました。

本書は1950年代から1970年代のエスキモーのプリントアートがまとめられた1冊です。エスキモーがどんな世界観や感性を持っているか、どんな土地で暮らし、何を食べて、何に感動しているか、これらを少しでも知ったりしたり、想像を膨らませるためにはその土地のフォークアートに触れることもきっと一つの手段になるのだと思います。

私は本からフォークアートの世界に触れることで、自分が今まで触れたことのないものの世界に対して感動し、世界の広さを少しずつ知っていきたいという欲求が人にとってとても自然なものであることを改めて認識できた気がします。

全240ページ/ボリューム中

往復発送方法:クロネコヤマト

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